ナンシー・レーガンさん死去、94歳 女優から大統領夫人に
81年にレーガン氏が大統領に就任してからの8年間はファーストレディーとして麻薬撲滅キャンペーンなどに力を入れ、公私両面で夫を支えた。同年に起きた暗殺未遂事件でレーガン氏が負傷して入院した際は、退院するまで付きっ切りで看病した。
晩年はアルツハイマー病と診断されたレーガン氏を献身的に介護。夫の死後も共和党の大統領候補者討論会に出席するなど積極的に政治活動にかかわった。
87年には自らも乳がんと診断されて治療を受けたが、2001年のCNNのインタビューでは「私の人生は素晴らしかった」と総括していた。
オバマ大統領は追悼談話を発表し、ナンシーさんからは「温かい寛大な助言」をもらったと回想。夫の死後もアルツハイマー病治療に関する研究促進を訴えるなどした功績をたたえた。