反トランプ氏のテレビ広告、過去の女性蔑視発言を指摘
ワシントン(CNN) 米大統領選に向けた共和党の候補者指名争いで実業家ドナルド・トランプ氏の指名獲得を阻止しようと訴えている党内の団体が、同氏の女性蔑視発言を振り返るテレビ広告を制作した。
広告には女性たちが次々と登場し、「頭の弱い女」「犬」「太ったブタ」と、トランプ氏が女性について「実際に口にした言葉」を紹介する。
共和党の指名争いから先月撤退した元フロリダ州知事、ジェブ・ブッシュ氏の陣営元幹部らが率いる政治活動委員会「アワー・プリンシプルズ」が50万ドル(約5700万円)を費やし、14日からCNNなどのケーブルテレビで放映する。トランプ氏が約10年前、ラジオのトーク番組で発した下品な言葉などを取り上げている。
トランプ氏が女性を差別したり毛嫌いしたりする姿勢は、選挙戦を通して指摘されてきた。昨年夏の討論会では、女性蔑視発言について問いただした女性の司会者に対して「どこかから血が流れ出ていた」と、生理中の女性をからかうような言葉を発して批判を呼んだ。