エアガン少年の射殺めぐり市が遺族と和解 6.7億円支払いへ
(CNN) 米オハイオ州クリーブランドの公園でエアガンを持っていた黒人少年(12)が警官に射殺された事件で、連邦地裁は25日、市当局が遺族に600万ドル(約6億7000万円)を支払うことで和解が成立したと発表した。
和解条項によると、市側はこの件で非を認めていない。和解金のうち半額は今年、残りは来年支払われる予定だ。
事件が起きたのは2014年11月。少年は当時、本物の銃そっくりに見えるエアガンを持っていた。通報を受けて、研修中の警官が指導担当警官とともに出動。その直後、少年がエアガンを抜く動作を見て発砲した。
同州の大陪審は昨年12月、少年が射殺されたのは偶然が重なった結果だとして、警官の起訴を見送る判断を下した。
少年の遺族は15年1月、市に過失があったとして民事提訴。通報者が当初、おもちゃの銃のようだと話していたのが警官に伝わっていなかったことや、警官らが到着後すぐに発砲したこと、発砲後に少年を救助しなかったことを指摘した。さらに発砲した警官は不適格だったとして、市の監督責任を追及していた。