パック型洗剤、子どもの誤飲事故が増加傾向 米報告
(CNN) 米国内で洗濯用のパック型洗剤を子どもが誤って飲み込む事故が増加傾向にあることが、新たなデータから明らかになった。
25日発行の米小児科専門誌「ペディアトリクス」に報告されたデータ分析の結果によると、米国内の中毒管理センターに入った誤飲の通報件数は2013年から14年までの間に17%増加した。
この期間にパック型洗剤を飲み込んで危険な状態となった子どもは2万2000人余りで、大半が3歳未満。このうち3割は、通報の時点で医療機関へ向かっているか、すでに収容されていた。
子どもの症状には呼吸停止や昏睡、心停止など深刻なケースも含まれ、2人が死亡した。嘔吐(おうと)やのどのやけど、目の外傷などが起きた例もある。
研究チームによると、洗濯用パック型洗剤は粉末洗剤や食器洗浄機用のパック型洗剤よりも強い毒性を示すことが分かった。成分の構成や濃度が異なるためとみられる。