クルーズ氏、メーン州代議員ほぼ独占 強引な戦略との反発も
メーン州バンゴー(CNN) 米大統領選で共和党の候補指名を目指すテッド・クルーズ上院議員は24日までに、メーン州から党大会に出席する代議員団の顔ぶれを、同氏の支持者でほぼ固めることに成功した。これに対し、指名争いのトップを走る実業家ドナルド・トランプ氏の支持者らが強い反発を示している。
共和党候補を選ぶ7月の党大会には、メーン州から23人の代議員が送り込まれる。3月5日に実施された同州の党員集会では、このうち12人の枠をクルーズ氏、9人をトランプ氏、2人をジョン・ケーシック・オハイオ州知事が獲得していた。
これを受けて23~24日の州大会では、実際に代議員団が選出された。計23人のうち3人は党幹部に割り当てられるため、残り20人の顔ぶれが新たに決定したが、そのうち19人をクルーズ氏の支持者が占める結果となった。
候補者指名争いが党大会での決選投票に持ち込まれた場合、各州から派遣された代議員は予備選や党員集会の結果に応じた候補者に投票するのがルールだ。しかし1回目の投票で過半数に達した候補者がいなければ再投票となり、代議員はそれ以降、州の結果に拘束されず自由に投票できるようになる。クルーズ陣営はこのシナリオでの勝利を狙い、同氏に有利な代議員団の構成を提案した。