NASA、ジカ熱の感染リスク地図を作成

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米国内でのジカ熱の感染リスクが地図で示された=NASAから

米国内でのジカ熱の感染リスクが地図で示された=NASAから

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は、蚊が媒介するジカ熱の感染症対策に役立てるため、米国内のネッタイシマカの繁殖予想などから感染リスクの地図を作成し、科学誌プロス・カレンツに発表した。

ジカ熱などの感染症は、メスのネッタイシマカに刺されることによって感染する。NASAは米国立大気研究センターと共同で、米本土でネッタイシマカの生息が確認されている50都市とその周辺について、気温や降水量、貧困レベル、ジカ熱流行国への渡航者数といった要因を分析。1月~12月までの各月ごとに危険度を色で示した。

分布図によると、米国内の各州とも冬季はフロリダ州とテキサス州の一部を除けばネッタイシマカ繁殖の危険はほとんどない。しかし降雨量が増えて気温が上がるにつれて南東部で繁殖が増え、南部からカリフォルニア州、中部にかけて危険性が高まる。

6月までには50都市のほぼ全てで「低~中」以上の繁殖が予想され、東部の都市はほとんどが「中~高」程度となる。

特にリスクが大きいのはフロリダ州のマイアミ、オーランド、タンパ、ジャクソンビル、タラハシーの各都市と、ジョージア州サバンナ、サウスカロライナ州チャールストン、アラバマ州モービルおよびルイジアナ州ニューオーリンズの各都市。

ニューヨーク市やフィラデルフィア、首都ワシントンなど東海岸の都市も中程度の危険がある。

米疾病対策センターによると、ジカ熱の流行国に渡航して米国に戻る旅行者は7月と8月が最も多い。これは蚊が繁殖しやすい夏季と重なる。低所得世帯はエアコンや網戸などの普及率が低いことなどから危険が高いと判断した。

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