ウェストバージニア州予備選、その結果が意味するもの
クリントン氏は同州での敗北にもかかわらず、ここまでの一般代議員の獲得数でサンダース氏に300人近い差をつけている。今後予備選が実施される大票田のカリフォルニア、ニュージャージー両州などで勝利し、正式に指名を獲得するとの見方が強い。
しかし共和党のプリ―バス全国委員長はツイッターで、クリントン氏がこれまでサンダース氏に20回も敗れていることは「みっともないと言うほかない」と批判した。
米国内で最も貧しい州のひとつとされるウェストバージニア州では、「経済は労働者が損をするように仕組まれている」というサンダース氏の訴えが共感を呼んだ。出口調査の結果によると、民主党予備選で投票した人の61%が経済状況への懸念を示し、このうち55%がサンダース氏に票を入れた。サンダース氏は女性の間で52%対38%とクリントン氏をリードし、無党派層ではクリントン氏に40ポイントも差をつけた。
クリントン氏はオバマ現大統領と民主党の指名を争った2008年大統領選の予備選で、今のサンダース氏と同じようにウェストバージニア州で勝利を収めたものの、逆転には至らなかった。