米フロリダ乱射、容疑者はISISに「忠誠」 入念に準備か
アフガニスタン出身の両親によると、容疑者は同州マイアミで男性同士がキスしている場面を見て激怒していたことがあるが、特に信心深かった様子はなく、ISISとのつながりもうかがえなかったという。
米連邦捜査局(FBI)の当局者が12日午後の記者会見で語ったところによると、FBIは13年と14年、同容疑者が自爆テロ犯に共感を示したとして本人に事情を聴いたことがあるが、脅威を及ぼす人物ではないと判断していた。犯行の時点で当局の捜査や監視の対象にはなっていなかった。
過去2週間以内にけん銃などを合法的に購入していたとされるが、犯行に使われた銃かどうかは明らかになっていない。
同容疑者は午前2時ごろに突撃銃とけん銃を持ってナイトクラブ「パルス」に侵入し、銃を乱射してそのまま立てこもった。警察が同5時ごろに装甲車で建物に突入し、同容疑者を射殺した。店内では11日深夜からイベントが開かれ、300人以上の客が集まっていた。
死者のうち39人と容疑者本人は現場で、残る11人は搬送先の病院で死亡が確認された。犠牲者の数は2007年に起きたバージニア工科大乱射事件の32人、2012年にコネティカット州の小学校で起きた乱射事件の27人を超え、米史上最悪の銃撃事件となっている。