民主党最後の予備選、クリントン氏が勝利 首都ワシントン
ワシントン(CNN) 米大統領選に向けた民主党の候補指名争いは14日、最終戦となる首都ワシントンの予備選が実施され、CNNの予想によるとヒラリー・クリントン前国務長官が勝利を確実にした。
クリントン氏は先週の時点で同党の指名候補に確定していたが、ライバルのバーニー・サンダース上院議員は「2人の候補から選ぶ機会を全有権者に与えるべきだ」として、レースからの撤退を拒否してきた。
サンダース氏は9日に市内で集会を開き、ワシントンを51番目の州に格上げする案を支持していると訴えた。
予備選は民主党に登録した有権者しか投票できない「クローズド方式」で実施された。ワシントンに割り振られた20人の代議員は、各候補の得票率に応じて比例配分される。
ワシントンでは同日、クリントン氏とサンダース氏の会談が予定されている。サンダース氏は最近、自身の選挙戦が終わりに近付いていることを示唆し始めた。側近らは、サンダース氏がただちにクリントン氏支持を表明することはないとの見方を示すが、同氏に近いある人物は「友好的、建設的な会談になるだろう」と語った。
側近らによれば、サンダース氏は本選へ向けた協力姿勢を改めて表明する一方で、自身の支持者らの意向を考慮し、民主党の今後の選挙戦や党綱領に進歩派の立場を盛り込むよう交渉する見通しだ。