クリントン氏、副大統領候補選びを本格化 女性含め検討
ワシントン(CNN) 11月の米大統領選に向け、民主党の候補指名が確実になったヒラリー・クリントン前国務長官は8日、CNNのインタビューに答え、副大統領候補は「最も適任な人々」から選ぶと述べ、正副大統領候補の両方が女性になる可能性を否定しなかった。
クリントン氏は7月の党大会に向け、副大統領候補選びを本格化させていることを明らかにした。
その上で「最も適任な人々を候補として考えており、そこには当然ながら女性も含まれる。万一の事態が起きたときにすぐに大統領になれる人でなければ困るからだ。それが(副大統領候補として)最も重要な資質だ」と語った。
夫であるビル・クリントン元大統領の役割については、経済政策に関する「豊富な経験」をもとに、アパラチア地方など経済不振が続く地域の振興に力を注ぐことになるだろうとクリントン氏は述べた。
また同氏は、予備選で火花を散らしたサンダース上院議員の支持者にも働きかけを行うつもりだと明言。両陣営が足並みをそろえて共和党候補に確定している実業家のドナルド・トランプ氏と戦えば、民主党内の分裂の修復にもつながるとしている。
「私たちのアプローチは多少異なったかもしれないけれど、ゴールは同じだ。トランプ大学という、詐欺行為を働くような偽の大学を作ったトランプ氏と(私たちは)大違いだ」とクリントン氏は強調。
「サンダース上院議員の支持者の多くが共闘してくれると強く信じている。それがトランプ氏をホワイトハウスから遠ざけることにつながるはずだ」と訴えた。