トランプ、クリントン両氏、銃乱射事件めぐり非難の応酬

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銃乱射を受け、トランプ氏(左)とクリントン氏が舌戦を繰り広げた

銃乱射を受け、トランプ氏(左)とクリントン氏が舌戦を繰り広げた

(CNN) 米フロリダ州のナイトクラブで起きた銃乱射事件をめぐり、米大統領選の共和党候補に確定している実業家ドナルド・トランプ氏と民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官が激しい応酬を繰り広げている。

トランプ氏は13日、ニューハンプシャー州で急きょ「テロと移民、安全保障」をテーマに演説。聴衆をあおる強気の口調でイスラム教徒の入国禁止を改めて訴え、クリントン氏の政策を非難した。

主要政党の大統領候補としては史上まれにみる過激な演説で、事実誤認とみられる発言も目立った。

銃乱射事件のオマル・マティーン容疑者はアフガニスタン出身の両親を持つニューヨーク生まれの米国人だが、トランプ氏はその場で「米国に移民したアフガン人」だと述べた。また米国に流入するイスラム教徒の多くは同容疑者と同じ思考回路を持っていると主張したほか、「膨大な人数」のシリア難民が無審査で米国に入っているなど、同じく誇張を含むとみられる表現を用いた。

トランプ氏はまた、クリントン氏の移民政策ではイスラム過激派の移民がさらに押し寄せることになり、かれらが「我々の暮らし全体を脅かす」「女性を奴隷にしたり同性愛者を殺したりする」と警告を発した。

クリントン氏が銃規制の強化を主張していることについては、合衆国憲法で保障された武器携帯の権利を否定するのが狙いだと、根拠のない批判を改めて展開した。

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