トランプ、クリントン両氏、銃乱射事件めぐり非難の応酬
ここ数週間はクリントン陣営から人格や女性への偏見、外交知識の不足などを指摘され、自身の失言が党幹部らのひんしゅくを買うなど苦しい立場にあったトランプ氏だが、今回の事件は「テロへの強硬姿勢」という自らの政策方針に一定の裏付けを与えるものだ。
一方、クリントン陣営の広報責任者は「トランプ氏には米国の安全を確保する計画も、テロの標的となった市民への呼び掛けもない。侮辱や攻撃の言葉ばかりだ。米国人は危機に直面した時こそリーダーシップを求めるし、より優れた指導者に恵まれてしかるべきだ」との声明を発表した。
クリントン氏が15日に予定していたウィスコンシン州での集会には、同氏への支持を正式表明したオバマ大統領が初めて登場する予定だったが、事件を受けてこの集会は中止された。