米空軍、戦闘機用訓練機を新たに調達 50年代の機材更新

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米空軍の最新鋭ステルス戦闘機「F35A」=米空軍

米空軍の最新鋭ステルス戦闘機「F35A」=米空軍

ロッキード・マーチンは当初、根本的な新型練習機を目指したが、開発費削減や生産工程の短縮などを考慮しT50Aに賭けることに決めた。米空軍は新たな練習機を当初の段階では350機確保することを望んでいるとされる。同社はT50Aをサウスカロライナ州グリーンビルにある工場で生産する準備をしている。少なくとも200人の新たな雇用機会が生まれるとしている。

新型練習機の導入は、米空軍の操縦士の高度訓練計画の一環。旧式化したタロンの飛行に必要な経費は高くつき、技術的にも進んでおらず、高速飛行が出来ないとの事情もある。同機が空中戦の高速飛行で旋回する際の重力加速度は5.5G以下とされ、空軍は新型練習機に対し少なくとも7.5Gの性能を求めているともされる。

ロッキード・マーチン社に所属する元空軍パイロットによると、タロンの空中戦能力は1950年代もしくは60年代当時の技術に制限されている。その上で、T50Aなら8Gでの飛行技術の教育が可能と主張。訓練機で高度のG飛行を経験していれば、最先端の戦闘機の操縦を始めた際に習熟期間を減らすことが出来ると指摘した。

また、タロンでは暗視装置を装着しての訓練飛行は無理だが、T50Aの場合は可能としている。

ロッキード・マーチン社によると、F35の操縦を認められるパイロットは他の機種で1500〜3000時間の飛行経験が求められるとされる。F35を実際に操縦する前にはタロンでさらに約200時間の訓練が必要だという。

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