トランプ氏、金正恩氏の訪米実現なら会談の用意
アトランタ(CNN) 米大統領選で共和党候補の指名を確定させた実業家ドナルド・トランプ氏は15日、北朝鮮の最高指導者である金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長が訪米に踏み切るのなら、会談する用意があると述べた。
アトランタでの選挙集会で表明した。トランプ氏はこの中で、「話し合うのがなぜだめなのか」と、金委員長との会談受諾に批判があることに反論。ただ、会談して核兵器開発の放棄を説得しても成功する可能性は極めて少ないことも認めた。
トランプ氏はまた、金正恩氏と会うため自らが訪朝することはないと主張。同氏が米国に来たとしても公式の晩餐(ばんさん)会で歓待しないとし、米国を欺いている中国などの国の指導者が訪米しても晩餐会でもてなす過去の対応を批判した。
民主党指名候補を確定させたクリントン前国務長官は以前、金委員長との直接談判も辞さない考えを示したトランプ氏を批判したことがある。トランプ氏は15日、クリントン氏は「全くのアマチュア」とけなした。
トランプ氏は15日の集会で、ロシアの核兵器は米国より進んでいるとも主張。「率直に言えば、プーチン(大統領)は何回も軍備増強を図り、軍ははるかに強力になった。核兵器もそうだし、私が聞いた限りでは極上のものとなっている。米国は何もしていない。我々の核兵器は古く、くたびれた状態になっている」などとも述べた。