ダラス警官銃撃、射殺された実行犯の身元特定 単独で銃撃
(CNN) 米テキサス州ダラスで起きた警官銃撃事件で、捜査当局は8日、市中心部のガレージに立てこもり警察との交渉が不調に終わった末に殺害された容疑者の男の身元を特定した。同市のマイク・ローリングス市長によれば、捜査員らはこの男が単独で銃撃を実行したと断定している。
身元を特定されたのはマイカ・エグザビア・ジョンソン容疑者(25)。退役軍人で、アフガニスタンで約7カ月従軍した後、名誉除隊になっていた。
警察が8日午後に同容疑者の自宅を家宅捜索したところ、爆発物を作る材料や防弾チョッキ、ライフル銃、弾薬のほか、戦闘時の戦術を記した個人的な日記も見つかった。捜査員らが現在、この日記に記された情報の分析を進めているという。
ローリングス市長が8日午後に明らかにしたところによると、捜査員らは、今回の事件で銃撃に及んだのはジョンソン容疑者ひとりだったと断定した。同容疑者は移動しながら銃撃を繰り返す方法について記した犯行宣言を書いており、これに従って銃撃を実行した形だという。同一の建物の複数の階から銃撃を行っていたとも明かした。
ローリングス市長はまた、他の人物が犯行計画の策定に関与していた可能性もあると強調。ダラス市警トップのデビッド・ブラウン氏は8日に行われた追悼集会で、容疑者の一部を取り調べた結果、複数の容疑者による計画的な犯行であることが判明したと述べた。当局は先に、容疑者3人を拘束したと発表していた。
ブラウン氏によると、ジョンソン容疑者はガレージに立てこもって警察とにらみ合いを続けていた際、交渉役の警官に対し、最近の警察による黒人射殺事件に衝撃を受けており、警官をはじめとする白人を殺害したかったと述べた。1人でやったとも主張していたという。