ダラス警官銃撃、射殺された実行犯の身元特定 単独で銃撃
ジョンソン容疑者は長時間にわたる立てこもりの末、警察が起爆した爆破装置によって殺害された。捜査当局者によれば、犯罪歴はなく、テロリストとの関係も知られていない。隣人によると、母親と暮らしており、他人との交流は少なかったという。
米国では、ルイジアナ州とミネソタ州でアフリカ系米国人の男性が警官に射殺される事件が続発。いずれの件でも銃撃の様子をとらえた動画が浮上したことを受け、警察による力の行使をめぐる抗議や議論が各地で起きた。ダラスでも銃撃が始まるまでは、市中心部で平和的なデモが行われていた。
一連の銃撃では警官5人が死亡、7人が負傷した。警官が犠牲になった単一の事件としては2001年9月11日の同時多発テロ以来、最悪の規模となった。ダラス市当局によると、民間人2人も銃撃で負傷したという。
オバマ米大統領は訪問先のポーランド・ワルシャワで、今回の銃撃について「捜査機関に対する、悪意に満ちた計画的で卑劣な攻撃だ」だと指摘。「警官に対するこの種の攻撃やいかなる暴力も正当化できない」として、犯行に関与した者には法の裁きが下るだろうと述べた。
ホワイトハウスは8日、声明を出し、オバマ大統領は欧州歴訪を1日短縮し10日に帰国、来週に初めにはダラスを訪れる意向だと明らかにした。ローリングス市長の招きに応じた形だという。