サンダース氏、クリントン氏支持を正式表明へ 週内にも
ワシントン(CNN) 11月の米大統領選に向けて民主党の大統領候補指名を目指してきたバーニー・サンダース上院議員は、対立候補のヒラリー・クリントン前国務長官への支持を12日にも正式に表明する見通しであることが分かった。
民主党はこのほど、フロリダ州オーランドで党の政策綱領の草案をまとめる会合を開催。話し合いの結果、サンダース氏の掲げる気候変動への対策や医療制度の改革、最低賃金の引き上げといった政策が草案に盛り込まれることが決まった。
一方で同議員が求めていた環太平洋経済連携協定(TPP)への反対は明記されなかった。
指名獲得を争う予備選挙の期間が終了してもなお、サンダース議員はクリントン氏への支持を表明しておらず、党の分裂を危惧する民主党員からの批判にさらされてきた。ただ先月には、11月の本選挙で共和党のドナルド・トランプ氏に勝利するため、クリントン氏に協力するとの考えを明らかにしている。
サンダース氏からの支持を取り付けられるかどうかは、クリントン陣営にとっての重大な懸案事項の一つ。クリントン氏が国務長官在任中、私用のメールアドレスを公務に使っていた問題は、司法省がこのほど訴追を見送る方針を示した。
民主党の大統領候補は2週間後にフィラデルフィアで開かれる全国党大会で正式に指名される。