車内熱中症で死亡の子ども、21人と昨年の倍のペース 米
(CNN) 交通安全について啓発活動を行っている団体「キッズアンドカーズ・ドット・オーグ」は25日、車内の熱中症による子どもの死者数は今年、全米で21人となったと発表した。この数は昨年の同時期と比べて倍近いものだという。同団体では、ぬいぐるみを使うなどして、車を降りるときに子どもが残されていないか確認し忘れないようにすることを推奨している。
CNNが6月9日に報じた時点での今年の死者数は11人で、2カ月とたたないうちに、10人の子どもが死亡したことになる。この週末にも子ども2人が死亡している。
CNN系列局のWFAAによれば、テキサス州ダラスで24日午後、父親が息子が子ども向けの聖書のクラスに出ていないことに気が付いた。気温は30度台だった。教会のメンバーによれば、車のところに行った父親は少年が車内にいるのを発見した。父親は少年を教会に運び、通報するよう叫んだという。救急隊が心肺蘇生を試み、病院へ搬送したが、そこで死亡が確認された。
22日にはペンシルベニア州ウィリアムズポートで4歳の少女が車内で死亡した。当局によれば、気温は約36度にまで上昇していたという。少女は通常、女性が朝、託児所に預けるが、その日は女性は車で仕事に向かった。女性は午後3時半ごろに仕事を終えて車に戻り、少女が意識を失っているのを発見したという。救急隊が蘇生を試みたが、少女は病院で死亡した。