イスラム教指導者ら2人、撃たれ死亡 米NY
ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク・クイーンズ地区の路上で13日、イスラム教聖職者(55)と助手役の男性(64)が銃で撃たれて死亡した。
警察によると、聖職者らは同日午後1時50分ごろ、現場近くにあるモスク(イスラム教礼拝所)での礼拝を終え、徒歩で帰宅する途中だった。2人とも頭部を撃たれ、搬送先の病院で死亡した。
ニューヨーク市警の幹部は報道陣に「初期捜査の段階で、宗教を理由に狙われたことを示す情報は出ていない」と述べた。
ただ捜査状況を直接知る当局筋によると、2人は宗教儀式用の服装で歩いていた。
モスクではこれに先立ち口論が起きていたとされ、捜査当局が関連を調べている。
警察によると、防犯カメラには武器を持って現場から立ち去る男の姿が映っていた。
現場は労働者層の多い地区で、最近バングラデシュ系の住民が増えている。同日夜には数十人のグループが高架下に立ち、「正義」を求めるスローガンを唱えた。
イスラム教市民団体、米イスラム関係評議会(CAIR)のニューヨーク支部責任者は、犯人の迅速な逮捕を求め、目撃者らに情報提供を呼び掛ける声明を出した。