米、グアンタナモ収容所から15人移送 現政権下で最多

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
グアンタナモ収容所の収容者はオバマ政権発足当時の242人から61人まで減少

グアンタナモ収容所の収容者はオバマ政権発足当時の242人から61人まで減少

(CNN) 米政府は15日、キューバのグアンタナモ米海軍基地にあるテロ容疑者の収容施設から15人を移送したと発表した。

グアンタナモ収容所の閉鎖をめざすオバマ政権が発足してから、1度にこれだけの人数が移送されたのは初めて。

国務省当局者がCNNに語ったところによると、今回移送されたのはアフガニスタン、イエメン、アラブ首長国連邦(UAE)の出身者で、全員がUAEへ移送される。

同当局者によれば、15人のうち6人は2009年に送還が承認されていた。残る9人も審査の結果、拘束を続ける必要はないと判断された。

これにより、収容者はオバマ政権発足当時の242人から61人まで減少した。過去11カ月間だけで計55人が13カ国へ移送されたという。

すでに送還が承認された収容者は大半がイエメン人だが、イエメンでは政情不安が続いているため、米国の政策上、同国へ身柄を移送することはできない。

収容所閉鎖計画を担当する国務省特使のリー・ウォロスキー氏は「閉鎖へ向けたUAEの協力に感謝する」と述べた。

これに対し、閉鎖に反対する共和党議員らは、米国民を危険にさらす政策だと強く反発している。大統領選の共和党候補、ドナルド・トランプ氏は15日の演説で、グアンタナモ収容所を存続させると主張した。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「USA」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]