車のトランクから現金300万ドル押収 米・メキシコ国境
(CNN) 米国境警備隊がカリフォルニア州南部のメキシコ国境付近で、乗用車のトランクから300万ドル(約3億円)を超える現金を押収していたことが28日までに分かった。
米税関・国境取締局サンディエゴ事務所の報道官は、管轄内の現金押収額としては「過去最大級」だと述べた。
国境警備隊は23日、メキシコ国境まで約60キロのサンディエゴ北郊エスコンディードで不審な車2台を制止。一方の車内に3万4000ドル近い現金が積まれているのを見つけ、53歳の米国人を拘束した。さらにもう1台のトランクから301万8000ドルを押収し、運転していた41歳のメキシコ人を拘束した。
容疑者2人は不法な現金輸送の罪に問われ、米国土安全保障省へ身柄を引き渡された。
メキシコの麻薬カルテルや人身売買業者にとって、米国市場で得た収益の輸送は非常に重要な意味を持ち、サンディエゴはその中心地となっている。
過去にはさらに大規模な現金輸送が検挙された例もある。今年6月にフロリダ州マイアミ近郊で押収された金額は2400万ドルに上った。2011年には、メキシコと米東海岸を結ぶ麻薬取引の中継点となっているジョージア州アトランタ周辺で2300万ドルが押収された。