米旅客機、大西洋で激しい乱気流に遭遇 12人負傷
(CNN) 米大手ユナイテッド航空は8月31日、英ロンドンへ向かって大西洋上空を飛行中の880便が同日早朝、激しい乱気流に遭遇し、アイルランド西部のシャノン空港への緊急着陸を強いられたと発表した。
同空港に到着後、乗客10人と乗務員2人が地元の病院へ搬送された。子ども3人が含まれる。同病院によると、負傷の程度は軟部組織や頭部の軽度の損傷や裂傷としている。
米テキサス州ヒューストンを離陸した880便の機材は米ボーイング社製の767―300型機で、乗客207人に乗務員13人が搭乗していた。
シャノン空港に到着後、乗客の1人はCNNの取材に機体の揺れは大西洋のほぼ中間地点にあたる上空で始まり、多くの乗客は就寝していたと証言。「極めて急激に降下した」とし、「過去30年の中で最も恐ろしいフライトだった」と振り返った。
乱気流に遭い、頭部に切り傷を負い、腕から血を流す客室乗務員や泣き叫ぶ赤ちゃん、乗客らの所持品が散乱した機内の様子も説明した。大半の乗客が座席ベルトを着用して寝ていた時間帯に起きたことが不幸中の幸いだったとも述べた。
また、急激な高度の落ち込みは4回にわたったとしたが、別の乗客は2回と語った。
同便は現地時間の午前6時直前にシャノン空港に到着した。31日の午後0時11分にロンドンのヒースロー空港へ向かって出発したという。
ユナイテッド航空は今回の乱気流の原因は即座にはわからないと指摘した。CNNの気象予報担当者はジェット気流が原因の可能性があるとしている。