米議会、テロ支援者制裁法を可決 オバマ氏の拒否権覆す
オバマ氏は続けて「選挙直前の時期に9・11の遺族の意志に反する投票をしたと世間から思われるとなれば、(拒否権を支持して)票を投じるのが困難だったことは想像に難くない。だがそれこそが正しい行動だったはずだ。実際には、大筋で政治的な投票が行われてしまったわけだが」と語った。
この法律は「テロ支援者制裁法(JASTA)」と呼ばれ、米国で起きたテロ事件について、テロに関与したとされる外国政府を相手取って米国内の裁判所で訴訟を起こすことを認めるという内容。オバマ大統領は、軍や外交官の行為をめぐって米政府が訴えられる可能性に道を開くとして反対していた。
またオバマ大統領は、中東における重要な同盟国であるサウジアラビアなどとの関係にも悪影響を与えると主張していた。