トランプ氏、討論会の「負け」認める陣営に怒り
側近の一人は、トランプ氏は「ストーブが熱い」と言っても従う人物でなく、実際そうなのか触ってみる男だと評した。別の側近は、現実を考えれば、討論会のパフォーマンスはできる中でベストだったと語った。
予想されるクリントン氏の攻撃に逆襲する準備も整っていたが、「それを使わなかっただけ」「次回も機会を逃すような男でないことを我々は知っている」と述べる側近もいた。
だが、情報筋によると、10月9日の第2回討論会を前に、トランプ氏が支持層を拡大する必要性をまだ分かっていない様子だという。支持層の拡大には、トランプ氏の気質や政治姿勢、大統領としての資質に納得していない新たな有権者を取り込む必要がある。
27日にトランプ氏が別の取り組み方をすべきだったと進言された時には、トランプ氏は自分は支持層の好むやり方でアプローチしていると反論したという。
また、陣営が一枚岩でないことも課題のようだ。顧問の2人によると、ときには全く異なる意見も存在し、それがトランプ氏の討論会への集中不足を招き、従来の準備は不要との認識に至らせた主な要因だという。