ウィキリークス、クリントン氏のウォール街講演の抜粋を公開か
サンダース氏の支持者は以前から、クリントン氏は偽のポピュリスト(大衆迎合主義者)であり、米国の中産階級とはかけ離れた立場にいると主張してきた。クリントン氏が金融系企業に対して発したとされるコメントが本物であれば、こうした主張に正当性を与える可能性がある。
クリントン陣営は今回の選挙戦で、クリントン氏を中産階級のために闘う人物として提示する戦略を展開してきた。金権や大企業に立ち向かい、オバマ政権下で賃金の伸びが停滞している人々を擁護するイメージを打ち出している。
7日に公開された電子メールの内容は、日常的なやり取りから、予備選でサンダース氏の攻勢を受けていた時期の陣営内部の機密性の高い議論まで多岐にわたる。
ポデスタ氏は同日、短文投稿サイトのツイッター上で、ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジュ容疑者を批判するとともに、情報の出どころはロシアだと指摘。「(共和党候補の)ドナルド・トランプ氏を選挙で有利にするためのロシアのハッキングを受け不快だ」と述べた。なお、ポデスタ氏の電子メールとロシアによるハッキングの関係性はまだ公式に明らかになっていない。