米政府、ロシアが選挙に干渉と批判 ハッキング攻撃で
ワシントン(CNN) 米国のオバマ政権は7日、米民主党全国委員会(DNC)など複数の民主党組織が最近相次いでハッキング攻撃を受け、選挙関連の電子メールが流出した件について、ロシアが背後におり選挙戦への介入を図ったとの見解を表明した。
米国が自国の政治体制に対するハッキングに関し、ロシアの責任を公式に指摘したのは今回が初めて。米ロ両国は今週初め、シリア内戦の停戦に向けた公式協議を停止していた。
米国土安全安全保障省と国家情報長官室は共同声明で、サイバー攻撃の範囲などを踏まえると、こうした活動に許可を与えることができたのはロシア当局の高官だけだとの見方を示した。
声明では、「DCリークス」「ウィキリークス」などのウェブサイト上で、ハッキングされたものとみられる電子メールの情報が公開された件に言及。手法や動機が、ロシアの指示を受けた活動のものと一致していると述べた。インターネット上で「グシファー2.0」と名乗る組織の関与も指摘している。