米警官による黒人射殺、「正確な数字を」 FBI長官
サンディエゴ(CNN) 米連邦捜査局(FBI)のコミ―長官は18日までに、警察幹部らが集まる会合に出席し、警官が黒人を射殺する事件が米国全体に拡大しているとの見方に対して、正確な統計が得られていないことが問題とする考えを表明した。
同長官は、ネット上に公開されるごく少数の動画が「(射殺の)蔓延(まんえん)を印象づけている」と指摘。国民に十分な情報が伝わっていないとしたうえで、より正確な数字を出せば警官による黒人男性の殺害が実際に広範囲にわたって起きているのかどうかを理解する助けになると述べた。
米国では警官によるこうした銃撃の事例について、全国的な集計を行っていないのが実情だ。一部の警察署を除き、多くはそのような数字を報告していない。
FBIはこうした状況を改めようと、警官が関与した射殺事件の統計を報告するための仕組み作りに1年以上取り組んできた。来年には各警察署から件数を集計する試験的なプログラムを導入すると発表している。
会合で同長官は、警察が所管のコミュニティーとの信頼関係を取り戻す必要性についても言及した。