第3回TV討論会、最後の直接対決から見えた5つのポイント
トランプ氏はクリントン氏が30年にわたり問題解決を手助けできる位置にいたと指摘。「問題は、クリントン氏が何もしなかったことだ。何も」と述べた。
これに対し、クリントン氏は、「1970年代、私は児童防衛基金のためにはたらき、学校におけるアフリカ系米国人の人種差別に取り組んでいた。トランプ氏はアパートでの人種差別に関連して司法省から提訴された」と指摘。「1980年代、私はアーカンソー州で学校の改革を進めていた。トランプ氏は父親から1400万ドルを借りて事業を始めた。1990年代、私は北京を訪問し、女性の権利は人間の権利だと述べた。トランプ氏は元ミス・ユニバースのアリシア・マチャド氏を侮辱し、彼女を食べる機械だと述べた」などと切り返した。
CNNとORCの調査では討論会の勝者をクリントン氏とした人の割合は52%。トランプ氏が勝者だとした人の割合は39%だった。
トランプ氏の気質
世論調査によれば、有権者はトランプ氏の気質や指導者としての能力を信頼していないようだ。
今回の討論会でも、トランプ氏が能力ある指導者かどうか判断できそうな場面が訪れた。
トランプ氏は、化学兵器を使用したシリアのアサド大統領が米国の指導者よりも優秀だと指摘した。トランプ氏はアサド大統領が、クリントン氏やオバマ米大統領よりもはるかにタフではるかに頭がいいと述べた。
トランプ氏はまた、ロシアのプーチン大統領と距離を置くこともなかった。トランプ氏はプーチン氏について「親友ではない。しかし、もし米国がロシアとうまくやっていけるなら、そんなに悪いことではないだろう」と述べた。