米、20年ぶりに新規原発が稼働 南部数州に電力供給
(CNN) 米テネシー川流域開発公社(TVA)は21日までに、テネシー州のワッツバー原子力発電所2号機が商業運転を始めたと発表した。米国で新しい原子炉が商用稼働を始めるのは20年ぶり。
TVAのビル・ジョンソン社長は、2号機は南部の数州に今後少なくとも30年程度、クリーンで安価で安定したエネルギーを供給すると述べた。
2基の原子炉で130万世帯に電力を供給することを目的に、ワッツバー原発の建設が始まったのは1973年のことだ。
だが設計上の問題から1号機の完成は遅れ、1996年にようやく運転を開始。ある報道によれば、1号機の建設費は当初予算の3億7000万ドル(現在のレートで約385億円)を大きく上回る68億ドルだったという。
ワッツバー原発の建設案が浮上したのは米原子力産業の黄金時代だった。1970年代にはいくつもの原発の建設が認可された。