期日前投票に330万人超、前回より民主有利か 米大統領選
アイオワ州では、12年の同時期に民主党支持者の投票数が共和党より5万3719票多かったが、今回は3万8280票のリードに縮小した。
オハイオ州では共和党主導の州議会が期日前投票の日数を35日から28日へと減少させた影響で、現時点の投票数が前回比66%減となった。その中で、民主党支持者の票数は現時点で共和党をわずかにリードしているものの前回より差は小さい。また、民主党支持者の投票率の落ち込みは共和党を上回っている状況だ。
最新のCNNの選挙予測によると、クリントン氏は仮にアイオワやオハイオを失っても、コロラドやバージニアで勝利すれば大統領選挙人の過半数となる270人を確保する見込み。クリントン氏はフロリダやペンシルベニア、ネバダ、ニューハンプシャーでも優勢となっている。
バージニアやウィスコンシンといった民主党寄りの州では、期日前投票の数が12年よりも増えた。両州の世論調査でリードを保つクリントン氏にとって好ましい状況と言えるかもしれない。
一方、共和党寄りのジョージア州でも期日前投票が前回より約25%増加した。クリントン氏が同州で番狂わせを起こすには、白人以外の人々の投票率が鍵となるが、現時点で投票数に占めるアフリカ系米国人の割合は前回より若干少ない。ただ、中南米系やアジア系の割合はやや増えている。
CNNは期日前投票の分析にあたりデータ会社のカタリストと提携。投票動向に関する詳細な情報を入手し、人口統計や登録政党、性別、年齢などの登録情報を照らし合わせて分析を行った。