ノースダコタの送油管、先住民の抗議受けルート変更へ 米
スタンディングロック・スー族の地元指導者はこれを受け、オバマ米大統領と連邦当局に深く感謝すると述べた。現地の活動家らも「勝利」を喜び合ったが、同時に「これは始まりにすぎない」と慎重な構えを示している。
年明けに就任する共和党のトランプ次期大統領は資源開発に積極的な立場を示し、同パイプラインの建設を推進する方針を明言しているためだ。
共和党ではさらに、ライアン下院議長が4日の判断を「政府による悪しき介入」と批判。ノースダコタ州選出のクレーマー下院議員も声明で強い反発を示し、今回の前例によって「全米のインフラ建設が非常に難しくなる」と批判した。
抗議活動を率いる活動家は、トランプ次期政権が今回の決定を覆す可能性もあると指摘したうえで、「このパイプラインを完全に阻止し、水と気候の安全を確保するまで、我々は闘い続ける」と語った。