米CIA、「ロシアが大統領選に干渉」 サイバー攻撃通じ
(CNN) 米中央情報局(CIA)は11日までに、ロシアがサイバー攻撃を通して米大統領選に干渉したと断定した。米紙ワシントン・ポストが伝えた。これに対し、トランプ次期大統領の政権移行チームが強い反発を示している。
CNNが先週、複数の情報筋から得た情報によると、米情報当局は大統領選に対するロシアの干渉をめぐり、トランプ氏を有利にすることが目的だったとの確信を強めていた。
ワシントン・ポストは、米当局者らの話として、大統領選前に民主党全国委員会(DNC)やクリントン陣営のポデスタ選対本部長の電子メール数千通を盗み出し、告発サイト「ウィキリークス」に流した複数の人物は、ロシア政府とつながりを持っていたことが判明したと伝えた。
これを受けて上院では、民主党議員らが情報当局に対し、あらゆる関連情報を議会に提出するよう要求。真相の徹底解明を訴えた。
一方、トランプ氏の移行チームは無記名の声明で、CIAを強く非難。かつて、ブッシュ前政権が対イラク開戦に当たり、「フセイン政権は大量破壊兵器を保有している」との誤った情報を根拠としていたことに言及。CIAについて、当時その情報を主張したのと「同じ人たちだ」とする批判を展開した。