トランプ氏の経営撤退会見、来月に延期 追及回避が狙いか
ニューヨーク(CNNMoney) ドナルド・トランプ氏が15日に予定していた米次期大統領として初の記者会見を、来月まで延期することが分かった。同氏はこの会見で、事業経営から完全に身を引くと表明する構えを示していた。
政権移行チームの関係者2人がCNNに確認した。トランプ氏は今年7月を最後に記者会見を開いていない。
同氏の広報担当者、ホープ・ヒックス氏は「発表は来月に延期された」と明言した。
移行チーム内のあるメンバーは延期について、次期政権の人事に専念するのが主な理由だと語った。同時に「これは簡単な話ではない」と述べ、事業経営の引き継ぎをめぐる法律上の手続きが難航している可能性を示唆した。
延期の決断は報道陣からの追及を避けるのが目的との見方もある。トランプ氏に批判的な立場を取る米誌ニューヨーカーのジョン・キャシディ氏は「トランプ氏は民主主義の規範や透明性をあからさまに軽視する」とツイート。初の会見は、大統領選の結果が正式決定する19日の選挙人投票が終わった後になると指摘した。
トランプ氏は11月末にツイッターを通し、今月15日に重要な会見を開くと表明した。会見では大統領職という「はるかに重要な任務」に専念するため、事業経営から全面的に身を引くことについて話すつもりだとツイートしていた。