19日に選挙人が投票、トランプ氏の勝利確定へ 米大統領選
ワシントン(CNN) 米大統領選挙は全米の50州とコロンビア特別区で19日、538人の選挙人が州都に集まって投票を実施する。この投票で共和党のドナルド・トランプ氏の勝利が正式に確定する見通しだ。
選挙人の投票では、全選挙人が各州の集計結果通りに投票したと想定して、トランプ氏が56.9%の票を獲得する見通し。この得票率は、現代的な制度がスタートした1804年以降の選挙で大統領に選出された54人の中で44番目となる。それでも接戦となった2000年と2004年の選挙を制したジョージ・W・ブッシュ氏の得票率は上回る。
一方、有権者の投票では16日の時点で民主党のヒラリー・クリントン氏が48.2%の票を獲得し、トランプ氏の46.2%を上回っている。得票数ではクリントン氏がトランプ氏に対して280万票(2ポイント)以上の差を付けた。
過去の選挙ではブッシュ氏も有権者の投票で敗北していたが、対立候補に付けられた得票差はトランプ氏よりは少なかった。
新大統領就任に向けた最後の手順として、来年1月6日には米議会がバイデン副大統領の立ち合いの下、選挙人の投票の公式な集計を行う。制度上は個々の選挙人の票や集計結果に対して議員が異議を申し立てることもでき、もし上下両院が申し立てを承認すれば、その票は無効になる。ただし実際にそうした事態になったことはまだ一度もない。
この集計で公式な選挙結果が確定すれば、トランプ氏は1月20日正午、大統領に就任する。