バイデン氏、「クリントン氏は出馬理由分かっていなかった」
ワシントン(CNN) バイデン米副大統領は22日に公開されたインタビューの中で、民主党の大統領候補だったヒラリー・クリントン前国務長官は選挙戦に関する明確なビジョンを欠いていたにもかかわらず、史上初の女性有力候補としての義務感から出馬したとの見方を示した。
米紙ロサンゼルス・タイムズとのインタビューの中で明かした。バイデン氏はこの中で、「クリントン氏は自分がなぜ出馬するのか実際には分かっていなかったのではないか」と言及。「クリントン氏にとって出馬の決断は本当に難しいものだったと思う」と述べた。
バイデン氏はまた、クリントン氏が大統領選出馬への義務感を感じていた可能性もあるとし、女性初の有力候補というクリントン氏出馬の歴史的な性格が、同氏の決断に影響したと指摘。「クリントン氏は立候補する以外に選択肢がないと考えていた。大統領選に勝利する可能性がある初めての女性として、このことが非常に重荷になっていたと思う」と述べた。
民主党が今年の選挙で大敗した原因については、民主党が大都市圏の外に住む労働者階級の有権者に十分な注意を払っていなかったとの考えを示した。オバマ大統領も同様の考えを示している。
バイデン氏は今回のインタビューで、「我々は高卒の人々、大部分は白人だが白人以外の人も含め、非常に多くの人々に対し、そうした人々が抱える問題を理解していると周知できていなかったように思う」と指摘。また民主党の考え方には「若干のエリート主義が入り込んでいる」との見方も示した。