トランプ氏就任式、クリントン夫妻らも参加 オバマ氏は最後の別れ
ワシントン(CNN) 20日に行われたドナルド・トランプ氏の大統領就任式典には、ジョージ・W・ブッシュ、ビル・クリントン、ジミー・カーターの各元大統領が出席した。トランプ氏に昨年11月の大統領選で敗れたヒラリー・クリントン氏も参加し、国民の団結と平和的な政権移行への支持を示した。
一部の予想に反し、トランプ氏がクリントン氏やその支持者に対して和解の姿勢を示すことはなかった。ただ演説後、連邦議会で行われた昼食会でクリントン氏の姿を見つけると、「ビル・クリントン元大統領とヒラリー・クリントン前国務長官が今日来てくれると聞いたときは、非常に光栄に感じた」と発言。両者への敬意を表明した。
20日には朝から、就任宣誓のほかにも多くの伝統行事が行われた。トランプ氏はワシントンの教会で私的な礼拝に出席。ホワイトハウスでは、トランプ夫妻を迎えてオバマ夫妻の主催による茶会が催された。
オバマ氏はこれに先立ち、慣例にならい後任者のトランプ氏への手紙をしたため、大統領執務室の机の上に残していた。執務室を去る際に米国民にかける言葉があるか問われると、「ありがとう」との言葉を残した。
連邦議会議事堂を後にしたオバマ夫妻はお別れ式典に出席するため、ヘリコプターでアンドルーズ統合基地に赴いた。その後は休暇のためカリフォルニア州パルムスプリングに向かう。
トランプ氏は連邦議会での昼食会の後、就任パレードに加わるためホワイトハウスに戻った。夕方には、夫妻で就任舞踏会に参加する見通し。