トランプ氏、「国境の壁」建設へ 大統領令に署名の意向
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は25日、メキシコ国境での壁の建設などに向けた大統領令に署名する。ホワイトハウスの当局者がCNNに確認した。また26日以降にも引き続き、難民やビザ(査証)に関する大統領令を予定しているという。
トランプ氏の日程に詳しい人物の話によると、同氏は25日午後(日本時間26日未明)、訪問先の国土安全保障省(DHS)で2件の大統領令を発表する。
トランプ氏自身も24日、ツイッターで「明日は国家安全保障で大きな予定がある。たくさんある案件のひとつとして、我々は壁を建てる!」と宣言した。
大統領令のうち1件は、DHSにメキシコ国境の壁建設を開始し、既存のフェンスを補修するよう指示する内容。税関・国境警備局(CBP)のスタッフを5000人増員する措置も含まれる。
またDHSに対し、現在メキシコに提供している支援金の明細を公表するよう求める。この中から壁の建設費用を出すためとみられる。トランプ氏は選挙戦で、建設費用をメキシコ側に負担させると約束していた。
2件目の大統領令は、不法移民を保護する「聖域都市」を排除し、移民・税関執行局(ICE)の要員を3倍に増やし、連邦当局に外国人犯罪者の特定を命じる内容だ。