「メディアは黙れ」、トランプ氏側近が威嚇の発言
ロサンゼルス(CNNMoney) 米ホワイトハウスのスティーブン・バノン大統領上級顧問兼首席戦略官は28日までに、トランプ政権に批判的な論調の米メディアを「野党」と指弾し、「黙っていろ」と威嚇するような発言を示した。
米紙ニューヨーク・タイムズとの異例の会見で述べた。同紙によると、「メディアは恥と屈辱を受けるべきだ。口を閉じ、しばらくは聞いているべきだ」と主張。「米国のことが分かっていないし、なぜドナルド・トランプが米大統領であるのかも理解していない」と言い切った。
選挙戦中から女性蔑視発言などが原因でトランプ氏と主要メディアの間の反目は続いており、同氏は大統領就任後、「メディアとは戦争状態にある」とまで明言していた。
バノン氏は、右派系のニュースサイトで人種差別的な記事も掲載したとされる「ブライトバート」の責任者を以前務めていた。
同氏はタイムズ紙との会見でトランプ氏当選に関連し、「エリートメディアは間違った。100%間違った」と強調。「屈辱に等しい敗北であり、それは拭いきれるものではない。いつもあり続けるだろう」とし、「主流派メディアは(トランプ氏の)選挙戦を取材し続けた記者らを解雇などしなかった」とも述べた。