米国務省高官4人が辞任、新政権による「浄化」との見方も
ワシントン(CNN) 2人の米政府高官は26日、国務省の高官4人の辞表がトランプ政権によって受理されたことを明らかにした。新政権が国務省の「浄化」を図っているとの見方を示している。
辞任するのは管理担当事務次官を9年間務めたパトリック・ケネディ氏、行政・領事担当次官のジョイス・アン・バール氏とミシェル・ボンド氏、外交使節室長のジェントリー・スミス大使の4人。ホワイトハウスからの通知で、それぞれのポストが不要になったと通告されたという。
いずれも大統領が任命するポストで、慣例に従って新政権の発足に伴い辞表を提出していた。
通常であれば、ホワイトハウスはこうしたポストの高官に対し、後任が決まるまで数カ月は留任するよう要請する。しかしホワイトハウスはこの4人の辞表を受理してこれまでの労をねぎらったという。
政府高官の2人はこの4人について、「国務長官と大統領と国務省に尽くしている。大統領を非難する動きはない。反発して辞める者もいない。これはホワイトハウスによる浄化だ」と強調した。
国務省のトナー報道官代行によると、辞表が受理された4のうち、数人は外交局に異動し、残る数人は退任する。
4人の辞任によって国務省上層部には大きな空洞が生じる。もう1人の政府高官も、国務省の上層部を入れ替えたい新政権の意向がはたらいたとの見方を示した。