ワシントン(CNN) 英元情報機関員がロシア当局者の会話などをまとめたとされる35ページの調査文書をめぐり、米捜査当局者が文書に記載されたやり取りのうち一部の裏付けがとれたとの見解を示していることがわかった。複数の司法当局者や情報機関員がCNNに明かした。
トランプ大統領とオバマ前大統領は先月の就任前、この文書の存在について報告を受けていた。その後、ロシアがトランプ氏の不名誉な情報を収集していたとする文書内容に関する報道を受け、トランプ氏は「偽ニュースだ」と反発していた。
新たに得られた情報は、外国人の間で交わされた会話に関係するもので、みだらな行為の主張とは関係がない。同文書には、ロシア当局高官や他のロシア人の間で行われた十数件の会話が記載されている。情報筋は、米国の情報収集プログラムの機密性を理由に、今回傍受した会話やその内容を確認しなかった。
ただ、今回の傍受により、文書内に記述された会話の一部が、文書に示されたのと同じ日、同じ場所、同じ人物の間で行われていたことが確認されたという。会話の内容が当時大統領候補だったトランプ氏に関するものかどうかについて、CNNは確認していない。
情報筋によると、米情報機関や捜査当局は今回の裏付けにより、同文書の一部の面に信ぴょう性があるとの確信を深めている。文書の内容をめぐる調査は依然継続中だという。
スパイサー大統領報道官はコメントを求められ、「CNNの偽ニュース報道には改めて不快な思いをさせられている」と述べた。連邦捜査局(FBI)、司法省、中央情報局(CIA)、国家情報長官室はいずれもコメントを避けた。