対象7カ国からの入国、3日間で3千人 米入国禁止令
(CNN) 米国土安全保障省は11日、トランプ大統領が先月の大統領令で入国を一時禁止した中東・アフリカ7カ国の出身者の米国入国は2月4~6日の間、約3000人を記録したと報告した。
同省の報道担当者によると、この数字の中にはグリーンカード(永住許可証)の保持者は大統領令の対象外であるため含まれていない。
前年同期における7カ国からの入国者は1817人だった。
7カ国はイラン、スーダン、リビア、ソマリア、シリア、イラクにイエメン。大統領はこれら諸国の出身者の入国を90日間禁止していた。この他、全ての難民の受け入れを120日間取りやめ、シリア難民の場合は無期限の停止とすることも命じていた。
しかし、米連邦控訴裁判所は9日、大統領令の合憲性を疑問視し、その効力を一時停止した連邦地裁の決定を支持する判断を示していた。これを受けイスラム教徒が多数派のこれら7カ国出身者の米入国の許可は継続されることになっていた。
この中でホワイトハウスは10日、控訴裁の判断を受け最高裁判所には即座に上訴しない方針を発表。大統領令の内容の調整が可能かどうか検討しているとも述べた。