入国禁止差し止め、米政権すぐ上訴せず 新大統領令を検討
(CNN) イスラム圏7カ国からの米入国を一時制限した大統領令の差し止め処分をめぐり、連邦控訴裁が差し止めを支持する判断を示した件で、トランプ米政権は連邦最高裁への上訴を即座には行わない方針であることが11日までに分かった。この問題に詳しい情報筋がCNNに明かした。
ホワイトハウスは新しい大統領令を含む複数の選択肢を検討している。
トランプ氏は10日夕、記者団に対し、「我々はあの闘いに勝つ。残念な点は法的に時間がかかることだが、我々はあの闘いに勝つ。全く新しい大統領令を出すことも含め、我々には他にも多くの選択肢がある」と述べた。
情報筋によれば、ホワイトハウスは大統領令に「修正を加える可能性」について検討している。新しい大統領令を出す場合は、合法的な永住権保持者には適用されないことを明記するなど、2週間前のものより限定的な内容になると見られる。
第9巡回連邦控訴裁判所が9日、大統領令の一時差し止めを維持する判断を示して以降、次の対応策をめぐる臆測が広がっていた。大統領令はイラン、スーダン、リビア、ソマリア、シリア、イラク、イエメンの国籍保持者の米入国を90日間、すべての難民の入国を120日間禁止するほか、シリア難民の受け入れを無期限停止する内容。