米連邦控訴裁、入国禁止の大統領令差し止めを支持
(CNN) イスラム圏の7カ国から米国への入国を禁止する米大統領令の差し止め命令について、第9巡回連邦控訴裁判所は9日、差し止め継続を支持する判断を言い渡した。これで7カ国の市民は引き続き米国に入国できる。
1月27日に出された大統領令ではイラク、シリア、イラン、リビア、ソマリア、スーダン、イエメンの7カ国の市民について、90日の間、米国への入国を禁止。難民は120日間、シリアからの難民については無期限で入国を禁止した。
これによって米国に入国しようとした渡航者が空港で足止めされるなどして混乱が拡大し、全米で訴訟が起こされた。
ワシントン州の連邦裁判所は2月3日、大統領令の差し止めを命じる仮処分を言い渡し、これによって全米で入国禁止措置が解除された。政権側はこの判断に対して不服を申し立てていた。