ロシアのスパイ船、米東部沖に出没 黒海では米艦に模擬攻撃
ワシントン(CNN) 米国防総省当局者は16日までに、ロシア軍の情報収集艦が米東部コネティカット州から約48キロの沖合にとどまる動きを見せていることを明らかにした。
米東部沖合におけるロシアの情報収集艦の作戦活動としては、過去にはなかった最北端の海域への出没としている。CNNは先に、同艦「レオノフ」は15日、米デラウェア州沖合で確認されたと伝え、今後の針路について通常はバージニア州沖合付近までと予想していた。同艦は2014年と15年に似たような活動を行ったことがある。
レオノフは北海に拠点がある北方艦隊の所属。大西洋沿岸部での活動を実施する前、キューバに寄港しており、作戦の遂行後に再びキューバに向かうと見られている。
情報収集に用いる高水準の技術を導入した多種の機器を積んでおり、無線や電子情報の傍受も可能となっている。同当局者はレオノフの動向を注視し続けていると述べた。
一方、米国防総省高官によると、黒海上で今月10日、ロシア軍航空機が米海軍の誘導ミサイル搭載駆逐艦「ポーター」に3度にわたって接近する挑発行為などを行ったことを明らかにした。