オバマケア代替案、無保険者2400万人増 予算局が試算
(CNN) 米議会予算局(CBO)は13日、オバマ前大統領の医療保険制度改革(オバマケア)の代替案として与党・共和党が発表した法案が実際に施行された場合、保険に加入していない国民の数は2026年までに2400万人増えるとの試算結果を発表した。
CBOは連邦議会の付属機関で、中立の立場から議会にさまざまな情報を提供している。
オバマケアが国民皆保険を目指して医療保険への個人加入を義務付けたのに対し、共和党は保険料の高騰などを理由にその撤廃を主張。今月6日に代替案を発表していた。
CBOが上下両院合同租税委員会とともに出した試算結果によると、共和党の代替案ではメディケイド(低所得者層向け医療保険制度)の加入者が18年までに500万人、26年までに1400万人減少する。オバマケアによるメディケイドの拡大措置が段階的に停止されるためだ。
個人保険の加入者は18年までに600万人減少するものの、26年には200万人減まで持ち直す見通し。これは、雇用主に従業員への医療保険提供を義務付けているオバマケアが廃止されることによって、多くの企業が保険の提供を打ち切り、個人保険に頼る人が増えると考えられるためだ。
結果として、26年の時点で医療保険に加入していない国民は、現行のオバマケアを続けるなら推定2800万人とされるのに対し、共和党案では5200万人に上る見通しだという。