全米初の死亡事故か ホバーボードから出火、3歳児死亡
(CNN) 米東部ペンシルベニア州のハリスバーグで、充電できる立ち乗り式のスクーター(ホバーボード)から出火し、住宅が火事となり、3歳の少女が死亡したことが15日までに分かった。専門家によれば、ホバーボードによる出火で死者が出た全米初のケースとみられるという。
火事は10日午後8時ごろに発生し、6人が病院に搬送された。検視局の広報担当によれば、少女の死亡は11日午前に確認された。少女の父親と10代の少年は煙を吸い込んだことで治療を受けたが、その後、退院した。家にいた少女2人は重体だという。
米消費者製品安全委員会(CPSC)の広報部門の責任者、スコット・ウォルフソン氏によれば、少女の死亡はホバーボードからの出火が関係した事件としては米国で初めてのケースだという。
CPSCは昨年、過熱したバッテリーからの出火によって火傷や器物損壊が引き起こされたという報告が100件近くのぼったことを受けて、10のブランドの製品についてリコールを行っていた。
今回の件がリコールされた製品のものかどうかはわかっていない。CPSCも事件の調査を行うという。
消防当局の幹部は地元メディアに対し、火事は偶然発生したもので、出火元は1階のコンセントにつながれていた充電式のホバーボードだと明らかにした。
ウォルフソン氏によれば、ホバーボードは2015年の秋ごろから人気が出たという。そのころから出火事故に関する報告があがってくるようになったという。