朝鮮半島に向かう米空母、艦載機のパイロットが緊急脱出

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米空母カール・ビンソン

米空母カール・ビンソン

ワシントン(CNN) 米海軍は21日、米原子力空母カール・ビンソンに着艦しようとしていた訓練飛行中のFA18戦闘機のパイロットが緊急脱出したと発表した。カール・ビンソンはフィリピン南方のセレベス海を航行中だったという。

米海軍の報道声明によると、パイロットはすぐにヘリコプターによって救助された。カール・ビンソンの艦上で医療チームの診察を受けているものの、目立った外傷はないという。事故原因は調査中。

北朝鮮による最近の示威行為を受け、トランプ米大統領は米FOXビジネスネットワークの番組で、カール・ビンソンを中心とする空母群が朝鮮半島近海に派遣されていると言及。「艦隊を送り込んでいる。とても強力だ」などと述べていた。

だが、実際にはカール・ビンソンは朝鮮半島ではなくオーストラリア海軍との合同軍事演習に向かっていたことが判明。米当局者らは、同空母が現在、日本海に向かっていると強調している。

米海軍は20日、「朝鮮半島近海で継続的なプレゼンスを示すため」カール・ビンソンの派遣期間を30日間延長すると発表した。

FA18戦闘機は累計飛行時間6000時間の設計だったが、展開中の空母の減少や予算削減、第5世代のF35戦闘機の納入遅延などに対応するため、飛行時間が8000~9000時間に延長される措置がとられていた。

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