米司法長官、ロシア大使との会合あった 就任時に申告せず
ワシントン(CNN) 米司法省は24日、CNNに対し、セッションズ司法長官が昨年行ったロシア当局者との面会について就任時に申告していなかったことを明らかにした。
セッションズ長官は「外国政府」もしくはそれを「代表する者」との、過去7年間の長官本人および家族による「あらゆる接触」について申告する義務があった。長官は昨年、ロシアのキスリャク駐米大使と少なくとも2回会っていたが、申告書類に記載はなかったと司法省関係者は言う。
司法省の報道官によれば、長官は当初は過去1年分の外国政府関係者との面会について書類に記載していたという。だが書類作成を支援していた連邦捜査局(FBI)職員から、上院議員という立場で外国の大使と会った場合は記載の必要がないと言われたという。
また、本件に関するCNNの第一報の後、司法省の別の報道官はセッションズ長官はキスリャク大使らとの会合について記載しないよう指示されたとする声明を出した。
この報道官は声明で「米上院議員として、長官は数百人の外国要人やそのスタッフと面会していた。申告書類の作成において、長官のスタッフは手順に詳しい人々に相談した。この中には身元チェックを行うFBIの捜査官もいた。そして上院議員としての活動に関係した外国要人やそのスタッフとの会合については書かないよう指示された」と主張した。
だが、こうした申告書類の作成に普段から携わっているワシントンの弁護士、マーク・ザイド氏の見方は異なる。「私の解釈では、連邦議会の議員であっても、またそれが公的な仕事に関するものであったとしても、外国政府関係者との接触は公表する必要がある」とザイド氏は言う。