米司法長官とロシア大使との「会合」 下院がさらに調査へ
ワシントン(CNN) 昨年の米大統領選挙中に、ジェフ・セッションズ米司法長官とキスリャク駐米ロシア大使との間でまだ公表されていない個人的な会合があったかどうかを米下院が調べていることが1日までに分かった。下院共和・民主両党の情報筋および情報当局者が明らかにした。セッションズ氏は当時、上院議員だった。
下院の調査担当者らはセッションズ氏のスケジュールなど追加情報の提供を求めているという。焦点となっているのは昨年4月27日、トランプ氏が初の外交演説を行ったワシントンのメイフラワー・ホテルで会合が行われたかどうかだ。
この日、演説を前に開かれたパーティーには、セッションズ氏もキスリャク大使も出席していた。
大統領選へのロシアの介入疑惑を調べているFBI(米連邦捜査局)も、このパーティーでのキスリャク大使とトランプ陣営の接触について調べているという。
FBIはまた、メイフラワー・ホテルで同じ日に個人的な会合が開かれたかどうかについて調べている。下院もFBIもまだ結論には至っていないが、あったとしても偶発的な会合だったのではないかとの見方が出ている。
司法省の報道官はCNNに対し声明で、セッションズ氏がメイフラワー・ホテルで、いかなるロシア当局者とも個人的な会話や雑談を持ったことはないと述べた。
1月に公表された米情報当局の評価報告書によれば、ロシアはトランプ氏の外交演説よりも前から同陣営への支援を行おうとしていた。昨年3月の時点ですでに、ロシア政府系の報道機関はトランプ氏に好意的な報道を行っており、ロシア軍の情報機関は選挙関連のサイバー作戦を開始していた。