(CNN) トランプ米大統領が側近とロシア当局の関係についての捜査を終わらせるよう、米連邦捜査局(FBI)のコミー前長官に圧力をかけたとされる問題で、コミー氏が早ければ来週にも上院情報特別委員会で証言する意向であることが明らかになった。関係者が31日、明らかにした。
コミー氏は証言によって法的な問題が発生することを防ぐため、米大統領選へのロシア介入疑惑を捜査しているマラー特別検察官と会って証言の範囲について確認したという。コミー氏とマラー特別検察官は司法省時代の同僚であり、2人は証言後に公式な記者会見を開くとみられる。
証言においてコミー氏が、FBIの捜査の詳細を積極的に語ることはないだろうと関係者は言う。だが自らが解任される前のトランプ大統領との緊迫したやりとりを話すことについては前向きだとみられる。
解任後、トランプ大統領とコミー氏の間のやりとりは各メディアで伝えられた。トランプ大統領は1月の就任から1週間後、コミー氏に対してFBI長官への留任と引き換えに「忠誠」を求めたとされる。また、フリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)に対する捜査を中止するよう求めたこともあったという。
関係者によれば、コミー氏は上院での証言でこうした報道を裏付ける発言を行うとみられる。
「肝心なのは、彼が証言するということだ。彼は証言にも協力にもとても前向きだ」と関係者は言う。
司法省および特別検察官のオフィスからのコメントは得られなかった。